ブログ表紙 トップページ - 人生気楽が一番

ガン闘病記シリーズ68 

2018, 02. 17 (Sat) 16:29

 隣の患者のイビキに悩まされる

 

 時に二人部屋の同室の年輩患者さん、彼のイビキは昼夜共に眠りに着くことができない程に激しかった。

 

これでは睡眠不足となって体調を崩し兼ねない。そこで看護師さんにとりあえず個室を要望した。が、現在空き部屋はなく待ち状態だった。

 

病院で十分な睡眠が取れない替わりに、わが家でかなりの睡眠時間を得ていた。また、私は病院の風呂は利用しないので、自宅の湯船にゆっくりと浸かっている。これが結構私には、心身共にリラックスするのに有効なのである。

 

腰痛に変化が

 

ところで、腰痛と左足の痛みが日ごと和らいできているのが、ハッキリ身体が感じ出した。それで坐薬の使用を、一日二回から一回に減らすことにした。まだはっきりしないが、転移したガンがやはり原因しているのか、それであれば完治は間違いないと思う。次回の診察時に報告しておこう。

 

毎週火曜日は放射線科の診察がある。

 

あの強烈な腰痛が少し和らいでいる、と私は放射線科主治医に報告した。主治医は喜び、

「どうやら原因が分かってきたようでもあるね」。おそらくこの一週間の放射線治療で、白黒ハッキリするだろう。

 

 その放射線治療は、受けていて本当にこれで良いのだろうか、と思える位に痛みや痒みがない。

 

それだから、治療としての感覚がなく、これまで体験してきた抗がん剤治療と比較すれば、贅沢なことだが物足りない感じがするのだった。これまでの検査や治療には苦痛が伴い、中でも膀胱鏡カメラ検査は突き刺さる痛みがあり、それと比べれば放射線治療は本当にありがたい。これが本来の患者のための治療の姿だと私は思うのだった。

 

おそらく今頃ガン細胞は悲鳴を上げていると思う。それが分かる程に日ごと腰痛は和らいできている。

 

だから大方のことは原因さえ分かれば何とかなるもの。ところが、それを突き止めるのが難しく、右往左往しているのが現実なのである。

 

どちらの治療の副作用かは分からないけれど・・・

 

泌尿器科主治医より、

「白血球、赤血球、血小板の値が下がっている。特に白血球が下がっているので、上昇する薬の注射を二回します」との診断で、直ぐに処置がなされた。

 

このとき注射針が静脈血管にチクリと刺さり、久し振りに痛みを感じた。泌尿器科部長より、

「値が下がっていても神経質にならないように。他の患者さんも注射していますから」と笑顔で声を掛けていただいた。この雰囲気が、全てを良い方向に進めてくれるのだった。

 

 主治医は週末になると、今日からの外泊を楽しんでください、と配慮の言葉があり、そんな恵まれた環境の中で私は今、治療に専念して生きている。

 3月初旬に正式出版決定

俺のウツとちぎり絵正式出版表紙

スポンサーサイト
関連記事

ガン闘病記シリーズ67 

2018, 02. 15 (Thu) 15:06

 

参考資料 

 

今回私の放射線治療を受けるときの参考資料(病院より提供)

 

治療する部位 :左骨盤部(尿管の腫瘍床+リンパ節領域)

 

用いる装置  :リニアックⅩ線照射装置

 

治療頻度期間 :一日一回 週五日(月~金)H二十二年十月六日~三十回 六週間

 

併用する治療 :抗がん剤の点滴

 

治療期間の診察:放射線科主治医と週一回。治療による症状の改善や異常など

 

放射線照射部位:左腹部のおへそから真横に6㎝の部位

 

               a_2018021521224363b.jpg

 

 

順調な放射線治療と抗がん剤治療

 

放射線治療は一日2グレーの照射量で、土曜と日曜および祝日 

は除く平日のみ。

 

その放射線治療は常に問題なく進捗していた。一方、抗がん剤治療では、副作用と思われる体のだるい症状が出現してきた。また、シャックリが多発して止まらない。

 

その代り問題の腰痛が少し和やらいだ感じがしてきた。それでもこのころは未だ、念のためにボルタレンの坐薬を使って就寝するのが常だった。

 

この放射線治療の照射時間はほんの数分間。そのため一日二十四時間の余った時間を消化するのに、私は一苦労も二苦労もしていた。その余った時間の過ごし方は、新聞は隅から隅まで眼を通し、また、娯楽要素の多いジャンルの読書、最大消費がパソコンで日誌の入力に時間を費やしていた。

 

また、週末は常に外泊の許可をもらって帰宅する計画にした。通常私の放射線治療時刻は、月曜日~金曜日の九時頃。それで金曜日の治療終了時から帰宅し、月曜日九時の治療開始時刻までに戻れば支障はなかった。なので、週末が来るのを楽しむ入院生活だった。これは泌尿器科主治医の患者をメインに考えての提案であった。

ガン闘病記表紙正式版 ムーミン最新表紙 ウツ表紙  

関連記事

ガン闘病記シリーズ66 

2018, 02. 13 (Tue) 20:49

 放射線科部長診察

 

診察の順番が来たので私は診察室に入った。放射線科主治医の部長より説明があった。

 

「治療する場所は左の骨盤で、手術前の尿管に腫瘍があった場所と、リンパ節の腫れている領域も含めて放射線を当てます」。

 

「放射線を当てる場所は、腫れているリンパ節から上の方、腎臓の辺りまではいきませんが、骨盤の中の近辺にあるリンパ節辺りまでです。具体的には、前後と左右から放射線を当てると、この部分に集中します。でも、最初はピンポイントで当てるのではなく、リンパ節から動脈の辺りなど、元の悪かったところに集中して当てるようになります。それを二十二回やって、あと八回は腫れているところに絞り込んで当てます。また、二十三回目のときに皮膚の位置の書き直しなどがあります」。図を見ながら説明を聞いているので分かりやすい。

 

「放射線は当てた所以外は影響ありません。前・後・左・右に装置が回りながら数秒ずつ放射線を当てることになります。日々風呂に入ってもいいですが、体に線を描いているのでゴシゴシ洗わないようにしてください」。

 

 今しがた照射してきたところなので、私は正しく理解できる状態だった。

 

「副作用としては、ちょっと下痢が起こるかもしれませんが、二回や三回くらいでは起こりません。十一回目位になってひょっとしたら出て来るかもしれません。また、後半になると放射線を当てているところが、少し痒くなって来るかもしれません。これは薬を塗ったら治ります。その前後に色素沈着やカサカサした感じがあった場合、これは日が経てば治ります」。このような説明を聞けば、不安のことがあってもひとつひとつが安心に変わっていく。

 

1+1=2以上が可能

 

「抗がん剤治療と併用するので、どちらの副作用なのかが分からない、ということが出てくるかもしれません。けれど、()えて併用するのは1+1=2以上の効果が出るので今回やるわけです」。

 

「治療の途中で、腫瘍が小さくなっていくのは確認できますか」と私の一番気になることを再び投げ掛けた。主治医は、

「分かる場合もあります。でも、あまりあわててCTを撮ったりはしません。治療の後半になったら評価の意味で、CTを撮ることはあります。全体的に効果が出るのは、照射が全て終了して数日経ってからということなので、前半には撮りません。つまり、治療の後半に効いたかどうかということで撮るか、或いは全て照射が終わって一ヶ月位してから全部検査をするかです。勿論、効果の傾向は調べればある程度途中でも分かりますが、頻繁にそういう検査はしません」。

 

 

 全てにおいて私たち夫婦が安心する説明だった。今回の治療で効果が確認できるひとつに、腰痛と左足の痛みがどのように変化するのか、私にとって日々の期待度が高い治療として見つめている。

ガン闘病記表紙正式版ムーミン最新表紙        ウツ表紙   
関連記事

ガン闘病記シリーズ65 

2018, 02. 10 (Sat) 09:38

5-4 放射線治療

 

放射線治療開始

 

初めての照射で緊張している。放射線照射室の治療台に仰向けになり、技師が位置決めした印を基準に私の身体を装置にセットしている。セットが完了すると、技師たちは照射室から全員退室、放射線を浴びてはいけないことがよく分かる。その浴びてはいけない放射線を今、私は味方にしてガンを退治しようとしている。気分はまるで桃太郎の鬼退治に似ている。

 

この治療の現実を見れば、この世に存在するものの中には、その使い方によって良かったり悪かったりに作用するものがある。その中で私は今、良い方の放射線を受けるのだ。これまでにもレントゲン検査で、また、長時間の飛行機の旅で、人体には何ら影響がないと聞いている放射線は既に浴びている。大げさな表現になるが、今私にとって放射線は最大で最高のパートナーなのである。

 

 しばらくすると大きな装置の一部が動き出した。それが私の腹部の所々で静止し照射している。話に聞いてはいたが、痛い痒いなど何もない。これで治療とは物足りないといえばその通りだ。ほんの少し経つと、技師さんの声がマイクを通して聞こえてきた。

 

「ハイ、終わりました。お疲れさま」。これでガンをやっつけることができるとは、何と医療の進歩は凄いものだとただただ歓喜するのみだった。

ガン闘病記表紙正式版 ムーミン最新表紙 ウツ表紙  

関連記事

ガン闘病記シリーズ64 

2018, 02. 06 (Tue) 08:59

ガン相談支援センター訪問  

ガン相談支援センター相談員さんに、入院とこれまでのお礼の挨拶に事務所を訪問した。

 

相談員さんから、

「抗がん剤治療は念のためということであったけど、治療しておいて良かったですね。やってなかったら、もっとたくさんのリンパ節に転移していたと思います」。

 

何事も良いこととして受け止める余裕が、今このときの私には特に必要であることを教えてもらった。

 

 

放射線照射位置決め

 

しばらくして放射線照射部位を定める、位置決め処置を受けることになった。何となく放射線と聞くだけで腰が引けそうになるが、私は平然としていることができたのだった。

 

処置室に入り仰向けになると、コンピューターが何やら計算し始めた。それに基づきお腹の部位に、技師がマジックインキで印を付けていく。この照射位置決めは大変重要で、位置が狂えば治療の意味はなくなってしまう。いろいろその都度技師から細かな指示があり、緊張冷め遣らぬ内に処置は終了した。

 

お腹に付いた印の辺りを見て、ここにガンがいるのかと思いながら、闘志が湧いてくるのを私は特別な思いを持って感じていたのである。

 

GT治療開始

 

抗がん剤治療が開始された。一日だけの点滴なので特別負担にはならない。これまでの苦しい経験からすれば、取るに足らないものだった。でも、Gが多いと説明があったから、副作用の出現には警戒しなければならないのだ。

 

今回どのような苦痛があっても、これで確実に治癒すると信じれば耐えられるし、耐えなければならない。この気持ちを治療の最後まで持ち続けることができるように、夫婦ふたりで励まし合って乗り越えていく。

ウツ表紙 ムーミン最新表紙  

関連記事
3作品表紙